カシオ計算機は19日、樫尾和雄会長が18日午後11時35分に誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去したと発表した。89歳だった。通夜・葬儀は近親者のみで執り行い、後日お別れの会を開く。

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カシオの樫尾和雄会長

 和雄氏は1988年にカシオの3代目社長に就任し、15年に会長になるまで27年間にわたって経営を指揮した。樫尾四兄弟(忠雄氏、俊雄氏、和雄氏、幸雄氏)の3男で、兄弟4人で小型計算機「14―A」を開発してカシオを設立した。72年に発売したパーソナル電卓「カシオミニ」の開発を主導し、電卓を一般消費者に普及させた。その後もカシオは耐衝撃性に優れた腕時計「Gショック」やデジカメ「QV―10」など独自商品を発売した。

2018/6/19 15:09
日本経済新聞
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