>>326
>横山昭雄『真説 経済・金融の仕組み 』

amazon見てきたけど面白そうね
特にレビューの「本質に迫っているがまだ足りない」という論評が興味深かった
こういう異論反論によって多面的に考えることができる

>類書には何も書かれていないことも知っているので、本書の価値は非常に高いと思う。
>にも関わらず、残念ながら重要なところでお金の本質に至っておらず、まったく逆の結論となっている

>問題は、お金の本当の出発点である。
>銀行が貸し付けることによってお金、マネーストックが増え、マネタリーベースは関係ない。
>この点についてはまったく異論がない。

>しかし、本書を読む限り、お金の出発点は銀行貸付となっている。
>これは、はっきりと間違いである。
>確かにマネーストックの発生源は銀行による信用供与であり、
>マネーストックの大部分を占めているのは確かである。
>しかし、本当のお金の出発点は銀行ではない。国である。

>この点を追求していくことで、国債のまったく異なる重要性が分かってくる
>筆者は国債の発行を問題だと思っているようだが、実際には国債はある条件下でむしろ求められる。
>そう、低金利下である。もっというと、政府支出が求められているのである。

>筆者に問いたいのは、国はなぜ戦時中に財政支出の殆どを戦争に費やすことが出来たのか、
>戦後もなぜ大規模事業を国家が遂行することが出来たのか、である。ここにお金の秘密がある。
>そして、この問いの簡易版の質問は、お金MSはいつ(=誰が何をすると)増えて、いつ減るのか、である。

>この質問に対する答えが不十分であるため、最終結論も誤っている。
>国債増大、財政悪化(という言葉自体がすでにバイアスが掛かっている)を悪と捉えているが、
>これでは正しい処方箋は見いだせない。
>マネーストックが増大しても一向に良くならない景気、生じないインフレについて、なぜなのか、
>を問わねばせっかくの議論が本質に辿りつけない。

>いろいろ、書いたが、基本的に他書に書かれていない真実を書いているので、オススメである。