高機能カメラを搭載した新型スマートフォンの発表が相次いでいる。若者を中心に広がる写真共有アプリ「インスタグラム」の人気を背景に、国内外メーカーが商機を見込んでいるためだ。人工知能(AI)も活用することで見栄えのする写真が簡単に撮れると売り込んでいる。

中国系の華為技術日本は11日、東京都内で記者会見し、新型スマホ「HUAWEI P20」を15日に発売すると発表した。ドイツの高級カメラメーカー、ライカと共同開発したカメラを搭載。市場想定価格は7万5384円と高価格帯に属するが、ファーウェイの担当者は「日本の利用者の心をつかむことができる」と強気だ。

人の笑顔やペットが振り向いた瞬間をAIがシャッターチャンスと認識し、動画撮影中に自動で写真を撮る機能を備えたスマホを5月、発表したのはシャープ。「AQUOS(アクオス)R2」で、今夏に発売する。ソニーが発表した「Xperia(エクスペリア)XZ2 Premium」は高感度が売り。夜景をバックに人の顔を撮影するような場面で強みを発揮するという。

MM総研によると2017年度のスマホの国内出荷台数は前年比8.1%増の3258万台と、2年連続で過去最高を更新。18年度も増加が見込まれている。顧客獲得を狙ったメーカーの開発競争は続きそうだ。
2018.6.14 06:05
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180614/bsj1806140500001-n1.htm