NTTドコモは携帯電話の利用などでたまったポイントで投資ができる「ポイント投資」の利用者が10万人を突破したと発表した。サービス開始の5月16日から3週間での達成となる。ドコモは5月、顧客基盤を、これまでの回線契約者数からポイント会員数へと転換していくことを表明。ポイントを主軸に置いた戦略の成果が出始めている。

ポイント投資は、ドコモのポイントサービス「dポイント」から任意のポイントを預けることで、投資信託の基準額に応じて投資運用中のポイントが変動するサービス。100ポイント単位の追加投資が可能で運用中のポイントは1ポイント単位で引き出せる。ドコモの回線契約がなくても、dポイントの会員であれば利用できる。利用料金は無料だ。

ドコモによると6月7日時点でのポイント投資における総運用ポイント数は約2億2000万ポイントに達しており、1人当たりの平均運用ポイント残高は約2200ポイントという。

ドコモのポイント会員は約6500万に拡大しており、年間のポイント発行額も1500億円相当と、大きな経済圏を形成しつつある。
2018/6/12 11:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31645080S8A610C1X30000/