【ニューヨーク=河内真帆】米コーヒーチェーン大手スターバックスは4日、同社の成長をけん引してきたハワード・シュルツ会長(64)が今月26日付で退任すると発表した。後任にはマイロン・ウルマン取締役が就く。シュルツ氏は名誉会長の肩書は残すが経営からは退く。政治家としてのキャリア転向を見込む観測が浮上している。

シュルツ氏は1982年にシアトル市の地域コーヒー店だったスタバに入社、いったん独立後に資金を調達し87年にスタバを買収した。その後は最高経営責任者(CEO)兼会長として約30年同社を率い、世界77カ国に2万8000店を展開する大企業に成長させた。2017年にCEOを退任し、会長に就いていた。

民主党支持者で政治への関心が高く、これまで何度も政治家への転身をうわさされてきた。退任後はコミュニティのために役立つことをしたいとの意志を示す一方、選挙出馬などの意向表明は避けた。
2018/6/5 7:35
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31368860V00C18A6000000/