日銀の2018年3月期決算が、株式関連の運用益増加を受け、2年連続で増益となったことが28日分かった。
金融緩和の一環で大量購入している国債の利子収入も黒字に寄与。
企業の純利益に相当する当期剰余金は7000億円台と前期(5066億円)を大きく上回ったもようだ。
 剰余金は法定準備金や配当金を差し引いた大半が国庫に納付される。日銀は近く決算を発表する。
 金融緩和の長期化により国債や上場投資信託(ETF)の保有額が増大し、
18年3月末の日銀の総資産は約530兆円と過去最高を更新。

保有する国債から受け取る利子収入も1兆円程度と前期並みの規模を確保したとみられる。
 日銀はETFを年間6兆円程度のペースで購入し続けており、3月末の残高は約19兆円に達した。
企業の収益改善に伴う増配などで、日銀が受け取るETFの分配金が増えたほか、
株価上昇で保有株式の売却益が膨らんだようだ。
 日銀はバブル崩壊やリーマン・ショック後の金融不安を防ぐため、
過去に銀行などから買い入れた株式について、16年4月から売却を進めている。
(2018/05/28-16:59)

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時事ドットコム
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