日本と中国、韓国3カ国の情報通信相会合が28日開かれ、第5世代(5G)移動通信方式の早期実現や、自国で契約した携帯電話を他国で利用した場合にかかる国際ローミング料金引き下げなどで連携することで合意した。来年中国で開催される次回の会合までに局長級の会合を複数回開催し、合意事項の詳細を詰める。

今回の会合には野田聖子総務相と中国の苗●(=土へんに于)工業情報相、韓国の兪英民科学技術情報通信相が参加した。

現行の4Gの10〜100倍の高速通信などが特徴の5G早期実現に向けては、中国側から具体的な周波数帯を挙げた上で日中で周波数帯を共通化する提案があった。韓国側からも3カ国で標準化に向けた研究開発を進める提案があった。

会合後に記者会見した野田氏は「5Gの周波数を合わせる努力をしたい。また、5Gを活用して生活の質を向上させるための方策を話し合っていきたい」と方針を語った。

国際ローミング料金の引き下げについては、3カ国で携帯電話会社への要請などを通じ域内の料金引き下げを目指す方向で一致した。野田氏は「データ通信料の高さが課題になっている。共通の認識を持って取り組む」と述べた。
2018.5.28 22:27
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180528/bsj1805282227006-n1.htm