NHK NEWS WEB 5月21日 16時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446961000.html

東京ガスは、天然ガスの調達先を増やして安定的な供給をはかろうと、アメリカ産のシェールガスを
20年間にわたって輸入することになり、最初のタンカーが21日、日本に到着しました。

横浜市にある受け入れ基地には21日午前、およそ7万トンのLNG=液化天然ガスを積んだ
大型のタンカーが到着しました。

今回輸入したLNGは、アメリカで産出したシェールガスを東部メリーランド州にあるプラントで
液化したもので、東京ガスでは、今後、20年にわたり年間およそ140万トンを購入することになっています。

日本がアメリカ産のシェールガスを長期の契約で輸入するのは初めてで、LNGのおよそ8割を
オーストラリアや東南アジア、それに中東に頼る日本にとっては調達先が増えることになります。

東京ガスの比護隆原料部長は「供給源の多様化で大きな役割を果たし、ガスの価格の安定にも貢献できると思う」
と話していました。

日本とアメリカは去年、アメリカからのLNGの輸出拡大に協力することで合意していて、
トランプ政権が日本に対する貿易赤字を問題視する中で、日本側としても今回の輸入開始を1つの成果として
強調したい考えです。