カリブ海の社会主義国キューバで18日正午(日本時間19日午前1時)すぎ、国営キューバ航空の国内線旅客機(乗客乗員111人)が首都ハバナの空港を離陸した直後に墜落した。国営メディアなどによると、現場から重傷を負った女性3人が救助され病院に搬送された。犠牲者は100人を超えるとみられる。

同機は東部オルギンに向かって離陸直後、何らかの理由で空港に戻ろうとして送電線に接触して墜落した。地上での被害はなかった。ディアスカネル国家評議会議長(元首)は事故現場を訪れ、記者団に「大勢の人が亡くなったとみられる」と述べた。

 共産党機関紙グランマ(電子版)によると、乗客105人の中には外国人も5人含まれるというが国籍は不明。在キューバ日本大使館は「日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない」としている。アルゼンチンのメディアは同国人が2人搭乗していたと伝えた。

 墜落現場から男性1人も救助されたが、その後、死亡が確認された。乗員6人はメキシコ人だったとみられる。

 キューバ政府は19〜20日を国民の服喪期間と定めた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30733820Z10C18A5I00000/