〔日経QUICKニュース(NQN)〕2018/5/11 16:38
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11HPM_R10C18A5000000/

 NTT(9432)の鵜浦博夫社長は11日午後に都内で会見し、漫画やアニメを作者に無断で掲載する
「海賊版サイト」への接続を遮断したことについて「コンテンツを作る人がインセンティブを維持できる
ネット社会を作るべきだ」などと熱弁を振るった。記者の質問に対し鵜浦社長が答えたが「質問がなければ
自分から話すつもりだった」と語り、著作権保護を巡るネットのあり方について持論を展開した。

 NTTが接続遮断を実施したのは、政府が悪質と判断した「漫画村」など3サイト。「ネット社会を
無法地帯のまま放置したくない」との思いから遮断を決断したという。「(遮断しないことについての)
不作為でNTTを訴えるという声もあった」と話し、以前から社内で議論を進めてきたことも明かした。

 鵜浦社長はさらに「不法行為が清算できたわけではない」と強調。「ネット社会で私は
(海賊版サイトを利用していた人にとって)悪者になっているようだ」と冗談も交えたが、今後も
海賊版サイトに対し厳しい姿勢で臨みそうだ。