ロイター 2018年5月8日 / 15:07
https://jp.reuters.com/article/mitsubishi-heavy-results-idJPKBN1I90H2
(三菱重工業の株価推移)
https://www.reuters.wallst.com/reuters/next/chart/chartsgen2?symbols=7011.T&;numberOfDays=90&width=286&height=178&realtime=0&scaleFactor=2&ChartsGen2=true

[東京 8日 ロイター] - 三菱重工業(7011.T)は8日、2019年3月期(今期)の連結業績予想を発表した。
同社は今期から国際会計基準(IFRS)を適用する。営業利益は、従来の日本基準ベースで
前年比38.3%増の1750億円、IFRSベースで1600億円の見通し。

トムソン・ロイターが集計したアナリスト11人による今期営業利益の予想平均値は2099億円で、
会社計画数値はこれを下回る。

18年3月期(前期)の連結決算(日本基準)では、営業利益が前年比16.0%減の1265億円だった。
従来は同19.6%増の1800億円を見込んでいたが、一転して減益となった。インダストリー&
社会基盤部門で将来リスクに対する引き当て処理を行ったほか、ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」
の開発加速に伴い研究開発費が増加したことがなどが響いた。

宮永俊一社長は、債務超過に陥っているMRJの開発子会社、三菱航空機(愛知県豊山町)の資本増強について、
「なるべく早く今期中には終わらせる予定」との意向を明らかにした。

同時に発表した向こう3年間の中期経営計画によると、IFRSベースで、2021年3月期に売上高で5兆円、
事業利益(日本基準での営業利益に相当)で3400億円、純利益で1700億円をそれぞれ見込む。

これまでの中計でも当初、18年3月期までに日本基準ベースで売上高5兆円、営業利益4500億円、
純利益2000億円を目指していたが、途中で未達が確実となり、昨年には達成時期を20年3月期に先送りしていた。