ロケット開発スタートアップのインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は、29日に予定していた観測ロケット「MOMO(モモ)」2号機の打ち上げを取りやめると発表した。同日早朝に発覚した機体トラブルの原因が特定できずに対策に時間がかかるという。次の打ち上げ日時は未定だ。

モモは当初28日の午前11時〜午後0時半の間に打ち上げる予定だった。しかし、機体の確認作業に時間を要したことや、天候が安定しない恐れがあったことから29日の打ち上げに延期していた。

打ち上げ準備をしていた同日午前5時前にロケットに搭載した窒素ガスタンクの圧力が異常値を示したため、ロケットを詳しく調べた。窒素ガスが漏れていたため圧力が下がっていることが判明した。

しかし原因が特定できず、トラブルの解消に時間がかかると判断し29日の打ち上げを断念した。次回の打ち上げ日時は未定。同社は、関係各所と調整した打ち上げ機会を5日まで連日用意している。しかし原因を特定して改善しない限り打ち上げられない。期間中に宇宙に再挑戦できるかは不透明な情勢だ。
2018/4/29 7:57 (2018/4/29 8:23更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29993710Z20C18A4000000/