ロイター 2018年4月27日 / 07:18
https://jp.reuters.com/article/intel-results-idJPKBN1HX3JH
(インテルの株価推移)
https://www.reuters.wallst.com/reuters/next/chart/chartsgen2?symbols=INTC.O&;numberOfDays=90&width=286&height=178&realtime=0&scaleFactor=2&ChartsGen2=true

[26日 ロイター] - 米半導体大手インテル(INTC.O)が26日発表した第1・四半期決算は、
利益が市場予想を上回った。また、通期の売上高と利益予想を引き上げた。データセンターや
パソコン(PC)向けの半導体需要が高まった。

株価は引け後の時間外取引で8%上昇し、57.29ドルを付けた。

通期売上高見通しは従来から25億ドル引き上げ、675億ドルと見込んだ。

第1・四半期の純売上高は160億7000万ドル。前年同期は148億ドルだった。

内訳では、PCメーカー向けの半導体を手掛ける顧客コンピューティング部門が3%増の82億ドルで、
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の79億1000万ドルを上回った。

データセンター部門の売上高も24%増の52億ドルと、アナリスト予想の47億3000万ドルを上回った。
同部門が売上高全体に占める割合は過去最高となった。

インテルは、人工知能(AI)などのアプリケーションへの需要がデータセンター部門の業績を押し上げたと指摘した。

同社はPCサプライヤーから、急速に成長するデータセンターや自動運転車、AI向けの半導体メーカーへの
シフトを進めてきた。クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は堅調な業績について「当社の戦略や、
データの増大を背景とした演算能力への強い需要に対する私の確信を浮き彫りにしている」と述べた。

データセンター部門の業績は、インテル製半導体の一部にセキュリティー上の欠陥が見つかった問題が
大きく影響していないことも示唆した。

第1・四半期の純利益は44億5000万ドル(1株当たり0.93ドル)。前年同期は29億6000万ドル
(1株当たり0.61ドル)だった。特殊要因を除く1株利益は0.87ドル。

アナリスト予想は1株利益が0.72ドル、売上高が150億8000万ドルだった。