ロイター 2018年4月26日 / 11:42
https://jp.reuters.com/article/ford-costcut-sedan-idJPKBN1HX090
(フォードの株価推移)
https://www.reuters.wallst.com/reuters/next/chart/chartsgen2?symbols=F.N&;numberOfDays=90&width=286&height=178&realtime=0&scaleFactor=2&ChartsGen2=true

[デトロイト 25日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーター(F.N)は25日、
経費節減と利益率押し上げについて、以前に発表していたよりもさらに急ピッチで進める計画を明らかにした。
その一環として北米市場で人気の低いセダンの販売から撤退する方針だ。


フォードは昨年秋、2022年までに経費を140億ドル減らすと投資家に説明したが、今回の計画で
圧縮額を255億ドルに引き上げた。また世界全体で10%、北米で8%の利益率達成時期を
22年から20年に前倒しした。

北米の製品ラインアップは、スポーツタイプ多目的車(SUV)やクロスオーバー車、小型トラックが
消費者に好まれている状況を踏まえ、スポーツ車「マスタング」と来年発売予定のクロスオーバー車
「フォーカス・アクティブ」の2種類に絞る。

一方、中型の「フュージョン」や大型の「トーラス」といったセダンの次世代モデルには投資しないという。

フォードは2017年の税引き前利益が前年の103億ドルから84億ドルに減少。投資家から
製品ラインナップ改善と利益率引き上げを強く迫られていた。

同日発表した第1・四半期決算は、純利益が前年同期の16億ドルから17億4000万ドルに増加。
1株利益は0.43ドルで、アナリスト予想の0.41ドルを超えた。

ただ調整後の税引き前利益率は6.4%から5.2%に低下した。