WEB CARTOP 2018年4月22日 11時40分
https://mainichi.jp/articles/20180422/ctp/00m/020/002000c

トラックはリヤエンジンだと荷物を積みづらい

 海外ではトラックとシャーシを共通とするFRのバスを見かけることもあるが、こと日本において
トラックはFR(フロントエンジン・リヤドライブ)、バスはRR(リヤエンジン・リヤドライブ)の
レイアウトとしていることが多い。

 もちろん、マイクロバスに関してはFRレイアウトがスタンダードで、RRが主流であるのは
比較的大型の路線バスや観光バスにおける話であることは、もちろんだ。

 バスにRRが向いており、トラックにFRが向いているというのは、物理的に考えれば至極単純。
もしもトラックがRRであると、荷物が積みづらいし、積載量も減ってしまうということは理解できるだろう。

 逆にバスがFRであったら、フロントエンジンのために乗降性は悪化するし、プロペラシャフトを
通すぶんだけ床が高くなってしまい室内高は低くなってしまう。すなわち、人のスペースを確保するには
パワートレインを後方に集めたほうが有利、という極めて合理的な判断から大型バスはRRレイアウトと
なっていると考えるのが自然だ。

 ちなみに、バスやトラックがリアドライブ(後輪駆動)であるのは、多くの人や荷物を積んで
坂道をのぼるときに、前輪駆動ではトラクションの確保が難しいということが理由だが、
この点については技術の進歩によりずいぶんと改善されている。つまり、バスの理想的なパッケージが
RRだとすると、荷物スペースを最優先するトラックについては、トラクションが確保できるのであれば、
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)が理想的なパッケージになっていくはずだ。


(続きは記事元参照)