日本電機工業会(JEMA)が19日発表した2017年度の白物家電の国内出荷額は前年度比1.7%増の2兆3665億円で、3年連続のプラスとなった。共働き世帯を中心に大型の冷蔵庫や洗濯機が伸びたほか、今冬の寒さもあって省エネ性能の高いエアコンなどへの買い替え需要が旺盛で、白物家電全体の出荷額を押し上げた。

消費増税前の駆け込み需要で2兆4000億円台を記録した13年度に匹敵する。

製品別では、エアコンが5.8%増の7344億円。台数ベースでは906万台と、過去最高となった13年度に次ぐ水準を記録。寒波の到来で冬も好調だった。

洗濯機も2.1%増の3358億円と好調。女性の社会進出に伴って増える共働き世帯が家事の時短化のため、まとめ洗いができる大容量タイプに人気が集まったという。

冷蔵庫も育児と家事に追われる子育て世代などがまとめ買いした食材の貯蔵に向く大型タイプ(401リットル以上)への買い替え需要が高かった。

冷蔵庫全体では0.9%増の4295億円で、大型に限れば2.1%増だった。

ただ掃除機は4.9%減の1024億円とマイナスを記録。車輪のあるキャニスター型が減る一方、手軽に扱えるスティック型が伸長しているという。
2018.4.20 05:48
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180420/bsb1804200500003-n1.htm