>>313
逆に、2011年にはスマートフォン用ワイヤレス充電器が登場していたにもかかわらず
iPhoneですらワイヤレス充電に対応したのはiPhone8からと最近の話だったりするし、
5年経ったらエネルギー密度が高い上にイオン伝導率が高くて充電時間が短くできる
全固体電池が実用化すると考えられていて、ワイヤレスでちまちま充電する需要が
どこまで一般用途で伸びるかは不透明とも言える。

なお、2025年にはICEとBEVの価格が逆転すると予想しているブルームバーグ
ですらバッテリー価格は$109/kWhと予想しており、30kWh積もうとしたら
軽自動車のエンジン及び変速機の原価を超えてくるので、2025年の時点で
価格逆転が起こるのは極一部の車両に限定されるものと予想される。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-09/OSOGOO6K50XS01

ちなみに今のオートマオイルはメンテナンスフリーが多いし、EGR領域の拡大で
エアフィルタの交換が必要になるケースは激減している。BEVでも1モーターは
デフを必要とするからギアオイル交換は発生するし、10年単位で見れば今の
液体電解質を使ったリチウムイオン電池は劣化が免れないので、そこまで
劇的にメンテナンスコストが下がるとは言い難い。
そもそもメンテナンスの機会が減るということは食べていけなくなる整備工場が
増えていくということで、そうなればEVのメンテナンス工賃がアップすることも
考えられる。

また、EVはユーザーが自宅で充電出来ることと充電代自体が安いことが魅力であり、
充電スタンドは単体で経営が成り立たないのが課題と言われている。
今はスーパーやコンビニの充電スタンドを客寄せに使えるが、EVの台数が増えて
充電ポイントが十分に普及してしまえば優位性が無くなってしまう。そんな中、
敢えてワイヤレス充電ポイントまで設置しようと考えるのは高級車相手の商売が
可能な業態に限られる可能性も有り得る。