厚生労働、文部科学両省は16日、今春卒業する大学生の2月1日時点の就職内定率が前年比0.6ポイント上昇の91.2%となり、過去最高を更新したと発表した。

 上昇は7年連続。「景気の回復基調が続き、企業の採用意欲が高まっている」(厚労省若年者・キャリア形成支援担当参事官室)という。

 地域別では中部が1.5ポイント上昇の93%となったほか、関東、近畿、北海道・東北も90%を超え、中国・四国を除く5地域で比較可能な2000年以降の最高を更新した。中国・四国は2.0ポイント低下の84%。大企業が少なく、地元企業の採用時期が遅いことなどが影響したとみられる。

 男女別では、男子が1.1ポイント上昇の89.9%、女子が横ばいの92.8%。また文系は0.7ポイント上昇の91.0%、理系は0.3ポイント上昇の92.4%だった。

 今月から本格化した来春卒業予定者の採用では、「さらに企業の動きが早まっている」(同)と指摘され、内定率の上昇傾向は続きそうだ。

 ◇地域別の大卒就職内定率
北海道・東北 90.2%(  0.5)
関東     92.4%(  0.5)
中部     93.0%(  1.5)
近畿     92.2%(  0.3)
中国・四国  84.0%(▲ 2.0)
九州     89.0%(  2.2)
(注)2月1日時点。カッコ内は前年比ポイント。▲はマイナス。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180316-00000073-jij-pol