Appleから登場しているウェアラブルデバイスのApple Watchシリーズについて、最新型のApple Watch Series 3の使用者が急速に拡大していることがデータで明らかになっています。

2017年9月にリリースされたApple Watch Series 3は、LTE通信による高速なネット接続やApple Musicの音楽再生、Siriを使った本体操作などに対応しており、CPUの処理速度やバッテリー駆動時間も長くなるなど旧バージョンから大きく改善されています。

Apple Watchアプリの開発者であるDavid Smith氏はSeries 3のリリース以来、ユーザーが初代(Series 0)・Series 1・Series 2・Series 3の計4モデル存在するApple Watchのうち、どのデバイスを使っているのかをPedometer++というアプリを通じてトラッキングし、その推移を記録してきたとのこと。7カ月以上にわたる追跡の結果、最新型のApple Watch Series 3が登場して以来、Series 3ユーザーの割合が急速に増大している一方で初代Apple Watchユーザーの割合が減少していることが判明しました。

以下のグラフは、Pedometer++のアクティブユーザーがどのApple Watchを使用しているかを記録したデータ。グラフの横軸が2017年8月から2018年3月までの時間を表しており、縦軸はPedometer++のアクティブユーザーがApple Watchのどのモデルを使用しているかの割合を示しています。青色の線が最新のSeries 3を使用しているユーザーの割合で、2017年9月の登場以降、急速に増えていることがよくわかります。2018年3月14日の時点では全Apple Watchユーザーのうち33%が最新型のSeries 3を使用しており、一つ前のモデルであるSeries 2(赤線)を上回り、全てのApple Watchシリーズで最も高い割合となっています。対照的に、初代Apple Watch(紫線)の使用者の割合は急速に減少していることがわかります。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/15/apple-watch-3-adoption-growing/01_m.png

「一度Series 3を使用すると、初代Apple Watchがあまりにも動作が遅いことに気づいてしまいます」とApple関連のメディア9to5Macは述べており、初代と最新世代ではスペックに大きな差があることを指摘。初代Apple Watchのリリースから3年が経過した現在、ユーザーは初代のバッテリーが劣化していることに気づき、Series 3への買い換えを検討しているはずだとしています。

Smith氏はSeries 3ユーザーの割合が増え、初代ユーザーの割合が減少しているのはいい傾向だと述べています。「初代Apple WatchはSeries 3と比較して多くの面で劣っており、私は遠からずサポートを終了したいと考えています。初代Apple Watchユーザーはこのように言われることを嫌がるでしょうが、開発者としては新しいデバイスの開発を優先したいので、古いデバイスのサポートに関わっている時間が惜しいのです」とSmith氏は話しており、、やがて初代Apple Watchのサポートを終了するかもしれないとのこと。

初代Apple Watchユーザーの割合が急速に減少しているとはいえ、現在でもアクティブなユーザーが24%もいるため、今すぐにサポートが終了することはないと思われますが、開発者がSeries 3への移行を望んでいることは間違いありません。
https://gigazine.net/news/20180315-apple-watch-3-adoption-growing/