レノボ・ジャパンは13日、米グーグルのパソコン用基本ソフト(OS)「クロームOS」を搭載したノートパソコン「クロームブック」を5月にも発売すると発表した。価格は4万〜5万円台。インターネット検索や文書作成などに機能を絞った端末で、教育市場にターゲットを据える。

クロームブックはネットにつないでブラウザーで作業をするデータはすべてクラウドに保存されるため、教員はまとめて管理・メンテナンスしやすい。

 「レノボ 300e」はキーボードを360度回すとタブレットとして使える。校外学習に対応したカメラも搭載する。NTTコミュニケーションズが提供する教育向けクラウド「まなびポケット」と連携し、IT(情報技術)に詳しくない教職員も簡単に操作できるようにする。「300e」の想定価格は税別4万8000円前後。

 クロームブックは安さと管理のしやすさから、米国の教育市場に浸透している。日本では文部科学省がプログラミング教育の必修化や教室へのIT導入を掲げている。レノボはクロームブックの投入で、教育現場でのパソコン普及を狙う。
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