去年1年間の国内の広告費は、SNSなどの利用状況に応じて、個人に合わせて発信するインターネット広告が27%増加し、企業がより対象を絞り込んだ広告を強化する傾向が鮮明となっています。

大手広告会社「電通」の推計によりますと、去年1年間の国内の広告費は6兆3907億円で、前の年と比べて1.6%増加し、6年連続の増加となりました。

このうち、インターネットでの広告費は1兆5094億円で、15.2%増え、4年連続でふた桁の伸びになりました。
特に、SNSやホームページなどの利用状況に応じて、個人に合わせて発信する広告が27.3%増加し、企業がより対象を絞り込んで、きめ細かな広告を強化する傾向が鮮明となっています。

一方、テレビ広告は1兆9478億円と、媒体別で首位を守ったものの、0.9%の減少、新聞が5.2%の減少、雑誌が9%の減少でした。

電通メディアイノベーションラボの北原利行研究主幹は「インターネット広告は数字でデータがわかるなど、効果が見えやすく企業から評価されている。外国ではすでにネット広告がテレビを上回っていて、日本でも同じような状況になる可能性がある」と話しています。
2月25日 5時06分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180225/k10011341901000.html