通信大手の「NTTドコモ」は、携帯電話の回線を使って小型の無人機、ドローンを安全に運航できるようにするというサービスを始めることになりました。

ドローンの活用をめぐって国は2020年代以降に人口が密集する都市部でも自動飛行ができるよう制度を整える方針を示していて、宅配などの分野で今後、利用の拡大が見込まれています。

こうした中、「NTTドコモ」は、企業や自治体向けに、ドローンの運航を支援するサービスを年内に始めると発表しました。

新しいサービスでは、自社の携帯電話の回線を使ってドローンが飛行している場所を詳しく把握することで、遠く離れた場所からでも複数のドローンを安全に自動飛行させることができるということです。

会社では他の企業との連携を進め鹿児島県でドローンを使って太陽光発電のパネルの異常を調べる事業や、送電線の上空を活用してドローンで過疎地への配送を行うなどの事業を進めていくことにしています。

NTTドコモの中山俊樹副社長は「安全運航にはリアルタイムで制御できる携帯電話の回線が欠かせない。実績を積み重ねていきたい」と話していました。

こうしたドローンの運航管理サービスにはIT大手の楽天や通信大手のKDDIがすでに参入していて、競争が激しくなっています。

2月21日 16時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011337651000.html