「特許」と「オープンイノベーション」のオイシイ関係!? コロプラ弁理士が解説

特許が邪魔する? オープンイノベーションと特許の関係
角 特許ってもともと、新しいことをやらせるためのインセンティブの仕組みだと思うんですけれども、それが逆に、新しいことをやろうとしている人の邪魔をすることがありますよね。
全方位に出した特許で、使われないまま死蔵している特許が、七並べのカードを止めるみたいなことになっていて。新しいことをやらない人の持ってる特許のせいで、時代が前に進まない感じがしたりして、どうにかならないものかと思うんですよ。調べることも難しいし。

佐竹 数が多すぎるんですよね。誰がどんな特許を出しているか、なかなか簡単に分からなくなっています。活用の前に検索するデータベースすら使いやすいものがない。
でも最近は、調べること自体のハードルが昔に比べてずいぶん下がりました。その理由は、Googleなんです。今まで、特許を調べることはそれなりの職人技で、人間がある程度ジャンルに分類したものを、カテゴリーとキーワードで調べるというのが職人技だった。
それが、グーグル先生にですね、適当にぱちぱち言葉を入れたら、ちゃんとそれっぽいのが出てくるんですよ。十分、実務にも使えるんです。

佐竹 でも、特許を調べてそれを利用するというよりも、IT分野に限って言えば、新しい特許を取ることを頑張る方がいいかなって気がしますね。
新しいデバイスが出たとか、そういったタイミングで、「そのデバイスだからできること」を考えて出願すれば、じゅうぶん特許になるんですよ。

角 なるほど、特許を取る側になれと。

佐竹 たとえば、スマートフォンは、いわゆるガラケーと操作体系が全く違うわけですよ。例えば、キーボードからスマートフォンのスクリーンを使った入力方法に変わったわけです。
結局、情報をインプットして、処理して、アウトプットが返ってくるという一連の流れは同じなのですが、インプットの仕方に技術革新が起きています、と。
スマートフォンの操作体系は、基本、タップだフリックだという話じゃないですか。そこはOSとか端末メーカーが開発するんだけど、「フリックを使ってこうする」という新しい方法を考えれば、権利が取れる可能性がある。そこで頑張ったほうがいいと思うんです。

交渉中にこんな記事出してコロプラから喧嘩売ったんだからしょうがないだろ
吐いた唾飲まんとけよの世界