https://jp.reuters.com/article/workerpay-idJPKBN1EU0U4

2018年1月5日 / 10:57 / 8時間前更新
[東京 5日 ロイター] - 5日の経済人賀詞交換会などで今年の賃上げに言及した各社首脳の主なコメントは以下の通り。

<豊田章男・トヨタ自動車(7203.T)社長>

私が(賃上げを)するとかしないとかという話ではなく、話し合いをしっかりする。従業員の幸せを願っているのが会社で、従業員は会社の繁栄を願っている。その中で毎年、本当に話し合う。話し合いの内容をテレビ中継したいくらいだ。労使がオープンに話し合いができる環境を今年も作り上げることが私の役割だ。

うちの場合は多くの部品メーカー、二次、三次、零細企業も含めて支えられている。トヨタももちろんリード役はやるが、組合組織が守られていないようなセクターの賃上げ、サービス業を中心とした賃上げなどはどうなのか、という点もぜひ報道してほしい。そういうところ(の改善)が日本全体のデフレ解消には一番役立つ。

<鈴木俊宏・スズキ(7269.T)社長>

個々の企業が置かれている環境や条件、利益状況など総合的に判断してやらないと、間違ったことになる。うちだけ上げればいいのか。(自動車業界)全体が(賃上げに)ついて来られるかというところを見ないと、格差をどんどん助長することになるのではないか。(スズキとしては賃上げを)ある程度前向きに考えるが、バランスを考慮しないと格差を生むことになる。

<志藤昭彦・日本自動車部品工業会会長(ヨロズ(7294.T)会長)>

賃上げして経済の好循環を作っていかなければいけないという安倍政権の考え方は理解はできる。ただ、各企業が賃上げできるかどうかは別だ。業績の良い企業は賃上げをやっていくべきだとは思うが、良い企業もあれば、悪い企業もある。これからの成長戦略との兼ね合いもある。賃上げ自体は好循環には必要なことだが、バランスが大事だ。

<小林喜光・経済同友会代表幹事(三菱ケミカルホールディングス(4188.T) 会長)>

あくまで目安。もうかっていないところもある。もうかっているところはもっと上げてもいいのではないか。
(リンク先に続きあり)