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2017年12月29日17時58分
 東証1部上場企業の株式の平均最低購入額は、2017年末時点で29万4600円と、前年末に比べ約7%上昇したことが29日、分かった。日経平均株価は前年末に比べ2割近く値上がりしたが、企業が個人でも買いやすくなるよう売買単位を小さくするなどの対応を加速しているため、購入額は低く抑えられた。

 大納会の終値をもとに、時事通信社が集計した。最低購入額は1銘柄に投資するのに必要な金額で、株価と売買単位を掛けて算出する。トヨタ自動車の場合、年末の終値は7213円、100株単位で購入できるため、最低購入額は72万1300円となる。

 東証などの取引所は18年10月までに売買単位を100株にそろえるよう推奨している。17年は278社が売買単位を変更したほか、82社が株式分割を実施し最低購入額が低くなるようにする動きも見られた。