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2017年12月27日19時04分
 自動車大手8社は27日、11月の生産実績を発表した。無資格の従業員が新車の完成検査を行っていた不正の影響を受け、日産自動車の国内生産台数は、前年同月比42.9%減の5万9227台と2カ月連続のマイナスとなった。同様の問題が判明したSUBARU(スバル)は8.2%減の6万223台だった。

 一方、8社合わせた国内生産は、0.5%増の80万3627台と13カ月連続で前年実績を上回った。
 日産の減少率は前月の13.6%から大幅に拡大した。国内向け生産について11月上旬に再発防止策を講じるため停止し、再開後も計画より大幅に落とした影響が出た。ただ、受注状況については「11月は前年比7〜8%減だが、12月はほぼ前年並み」(広報担当)と説明している。

 スバルは、検査員の再講習を行うため生産を1日止めた影響などに加え、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だった前年の反動も出た。
 これに対し、トヨタ自動車など4社が増加。トヨタは北米向けSUVなどの輸出が好調で7.6%、スズキは小型車が堅調で29.7%それぞれ増えた。