世界の最も裕福な人々の資産が今年さらに1兆ドル(約113兆円)増えたことが明らかになった。株式市場の主要指数は経済的、社会的、政治的分断の広がりとは無関係に過去最高値の更新を続け、これら超富裕層の財産は昨年の4倍強のペースで積み上がった。

大富豪上位500人の順位の日々の変動を反映するブルームバーグ・ビリオネア指数の今年の上昇率は23%と、MSCI世界指数とS&P500種株価指数(いずれも約20%)を上回った。

米アマゾン・ドット・コム創業者ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の資産の上積み額が342億ドルと最も大きく、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏が2013年5月以降占めてきた世界一の富豪の座を奪った。11月末時点で1000億ドルを突破したベゾス氏の純資産額は現時点で996億ドル、ゲイツ氏は913億ドル。

著名投資家ジョージ・ソロス氏は、自ら設立したオープン・ソサエティー財団にファミリーオフィスから180億ドルの資金を数年かけて移転したと10月に発表。同氏の純資産額は80億ドルにとどまり、ブルームバーグのランキングで195位に順位を落とした。

26日の取引終了までに世界の富豪上位500人が管理する資産の合計額は5兆3000億ドル(約600兆円)と、昨年12月27日時点の4兆4000億ドルから膨らんだ。ブルームバーグ・ビリオネア指数は、隠された富豪67人も今年新たに発掘した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-12-27/P1LO5V6S972M01