安倍晋三首相は26日、経団連の会合であいさつし「長年の懸念であるデフレ脱却を実現するためにも、ぜひ来春も力強い3%以上の賃上げをお願いしたい」と要請した。法人税負担の軽減など政府による企業の支援策に触れ「デフレマインドから完全に決別し、大胆な生産性向上投資にチャレンジしていただきたい」と呼びかけた。

 2012年12月の第2次政権発足から5年を迎えたことを受け、足元の経済指標の改善に言及し「アベノミクスが目指してきた経済の好循環がこの5年間で確実に生まれている」と強調。第1次政権当時と比較して「大企業や製造業だけにとどまらず、景気回復のうねりが中小企業や非製造業にも広がっている」とも語った。

2017/12/26 14:27
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25085010W7A221C1000000/