日本証券業協会の鈴木茂晴会長は20日午後の記者会見で、2018年の日経平均株価について、円相場が1ドル=120円台となれば2万8000〜9000円を付ける可能性があるとの見方を示した。

 17年の株式相場に関しては「非常に堅調な1年だった。バブルだという人もいるが、企業業績は堅調でまだ買い余地がある」と分析。18年は「企業業績の最高益予想を考慮すると、(円相場が)110〜115円の間なら2万6000〜7000円くらいになってもおかしくない」と語った。

 来年1月から始まる積み立て方式の少額投資非課税制度(つみたてNISA)に関しては「これまで遅々として進まなかった『貯蓄から投資へ』を根本から変えることになる」と強調した。

 「地道に活用することで若い人やそれまでやってなかった人が投資による成功体験を得ることで、個人の金融資産が大きく動くことを期待している」としつつ、「1、2年で結果が出るものではなく5年や10年をかけて浸透していくものだ」と見通しを示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL20HUS_Q7A221C1000000/