内部留保に課税っていうのは、頭がおかしいんだよ。
たとえば、ホンダは、戦後に自転車に市販の湯たんぽと
小さいエンジンをつけて、ガレージで原動機付き自転車を作った。
そっから全世界に工場が広がったんだから天文学的なな内部留保があるわけよ。
でも数字を見りゃだれでもわかるけど、現金は2兆円しか持ってない。
借金のほうは、流動負債 7兆円、固定負債 4兆円なわけよ。
で、内部留保に課税しろっていうやつは現金しか見てないわけ。
会社全体がどう投資していて、海外の投資であげた利益を日本で
配当してることすらもわかってないわけだし、内部留保がとっくに
工場や研究室の建設に投資されてることも理解できてない。

だからもし企業が儲かってるから、課税するんだって言う主張なら
単純に利益に課税刷る法人税を上げることのほうが、適切なわけよ。
儲かったお金に税金がかかるから。

でも、ミクロで見たらお金を企業から取ることができても、日本企業は
世界の企業と競争をしている。
日本だけ法人税が50%なんていったら、よっぽどのバカ社長じゃ
なけりゃ、工場も本社機能も海外にうつして、海外で儲けたお金を、
日本に持ってこないで海外に投資して海外で稼ぐようになる。

そうすると結局、その会社だけでなく、部品なんかの関連企業から
部品を運ぶ企業、組み立て産業、資材産業、素材産業も、全部日本から
出ていって、日本経済全体が衰退しちゃうんだよ。

で、結局、法人税が高い国はどんどん衰退して、下げた国に企業があつまり
従業員が増え、従業員の消費が増えて、結局税収が増え続ける。
税金を上げた国は、世界から取り残されて、海外ではアイルランドも
アメリカもフランスもイギリスも東南アジア諸国もみんな引き下げ競争に
なり、結局、税収もそれで増えている。
日本だけよ、世界の経済が2倍になっても、まったく成長してないのは。