来年度の税制改正を議論している自民党税制調査会は、厳しい財政状況を踏まえて、「紙巻きたばこ」にかけられている「たばこ税」を来年10月から2021年度まで、段階的に1本当たり3円増税する方針を固めました。
一般的な「紙巻きたばこ」にかけられている「たばこ税」は現在、一部を除いて、1本当たり12.2円となっていますが、自民党税制調査会は厳しい財政状況を踏まえ、社会保障などに充てる財源を確保するため、引き上げに向けて検討を進めてきました。

その結果、増税によって消費が減少し、税収が落ち込むことを避けるため、来年10月から2021年度まで、段階的に1本当たり3円増税する方針を固めました。

具体的には来年10月に1本当たり1円増税し、2019年度は消費税率が10%に引き上げられるため増税を見送り、2020年度と2021年度にそれぞれ1円ずつ増税するとしていて、実現されれば2000億円から3000億円程度の増収になると見込んでいます。

自民党税制調査会は公明党とも調整を進めたうえで、今月14日に取りまとめを予定している税制改正大綱に盛り込みたいとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171202/k10011243781000.html