回転寿司チェーン最大手の「スシロー」は、海外からの割安な魚介類の確保が難しくなる中、国内で水揚げされた魚介類を空輸で店に運ぶ取り組みを強化することになりました。
「スシロー」を運営する「スシローグローバルホールディングス」は、魚介類のおよそ80%を海外から輸入しています。

しかし、中国をはじめ海外で魚介類の需要が拡大しているうえ、国際的に水産資源の管理が厳しくなっていることから、海外からの割安な魚介類の確保が難しくなっているということです。

このため、国内で水揚げされた魚介類を空輸して飲食店に販売している東京のベンチャー企業に5000万円を出資して、国内での仕入れを強化することになりました。

具体的には、ベンチャー企業の流通網で、北海道のエビや和歌山県のマグロなどを全国の店舗に運び、通常の「2かんで108円」の商品より割高なものの、新鮮さを売りにしたすしのネタとして活用する方針です。

水留浩一社長は、「すしを安定的に提供するため、食材調達の上流の部分に、積極的に関わっていきたい」と話しています。

回転寿司の大手では、「くら寿司」を運営する「くらコーポレーション」が、福井県や愛媛県などの漁業者と直接、契約して魚介類を買いつけるなど国内での仕入れを強化する動きが相次いでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171113/k10011221921000.html