新潟市に本社がある菓子メーカーの「亀田製菓」はタイにある子会社が在庫の商品や原材料などを実際より、およそ6億5000万円多く会計書類に載せる不適切な処理を行っていたとして、弁護士などで作る調査委員会を設置して実態を調べることになりました。
発表によりますと、不適切な会計処理を行っていた亀田製菓のタイの子会社は、せんべいやおかきなどを製造し、日本やアメリカなどに輸出しています。

平成23年から先月にかけて、在庫の商品や原材料などを累計でおよそ6億5000万円、実際よりも多く会計書類に載せる不適切な処理を行っていたということです。

子会社の経理は現地のタイ人の社員が担当し、会社の内部監査で不適切な会計処理が明らかになったということです。今後、社外取締役や弁護士などで作る独立調査委員会を設置して実態を調べることにしています。

会社は31日、ことし4月から9月までの中間決算の発表を予定していましたが、この問題を受けて延期し、調査の結果が出るのを待って12月以降に改めて発表するとしています。

亀田製菓は「関係者の皆様に多大な迷惑と心配をおかけし、深くおわびします。独立調査委員会による実態の解明につとめていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171031/k10011206141000.html