習近平政権が2期目を迎え、中国は経済の安定成長に向け、量から質を追求した産業構造の転換や新産業の育成に取り組む。ただ隅々にまで強まり始めた党による企業支配が課題の克服につながる道筋は見えていない。海外からは市場の閉鎖性も強く指摘され、党主導で構造改革を進めようとする中国経済は壁にぶつかる可能性もある。

 「国有企業改革を加速させ、競争力のある世界一流の企業を育成する」。習近平総書記…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22695050V21C17A0FF1000/