連合は19日の中央執行委員会で来年の春闘について2%程度を基準に賃上げの要求を掲げる方針を決めました。また働き方改革実現に向け長時間労働の是正などを重要な課題として検討していくことを決めました。
連合の神津会長は19日、記者会見し、来年の春闘について従業員全体の基本給などを引き上げる「ベースアップ」に相当する賃上げの要求を5年連続で掲げる基本構想を公表しました。

要求の水準は「定期昇給」分に加えて2%程度を基準とし、中小企業や非正規で働く人の賃金の底上げと格差是正を重要な課題と位置づけ、企業内の最低賃金の設定や水準の引き上げを求めるとしています。

また労働人口が減少していくなか「すべての労働者の立場にたった働き方」実現のため、時間外労働の上限規制など長時間労働の是正や、育児や介護と仕事を両立するための取り組みなどを重要な課題として検討していくことを決めました。

会見で神津会長は「賃上げとともに長時間労働是正についても春闘を大きな機会として実現していきたい」と述べました。

連合はこの方針について、ことし12月に最終的に決定することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171019/k10011183281000.html