ロサンゼルス発のファストファッションブランド「フォーエバー21(FOREVER21)」が、日本1号店である原宿店を10月15日に閉店する。2009年4月にオープンした際には、約1800人が行列し、前年11月に日本2号店をオープンした「H&M」と軒を並べていることもあり、ファストファッションの聖地として注目された。しかし、ネット専用ブランドや「ウィゴー(WEGO)」「スピンズ(SPINS)」を含めて、低価格のトレンドアイテムが気軽に購入できるようになり競合が激化。今年に入り、ダイバーシティ東京プラザのお台場店、ららぽーとTOKYO BAY内の船橋店などを相次いで閉鎖しており、不採算店や低収益店舗を整理していたもよう。

 また、原宿は知名度の高さに比べてトラフィックが大ターミナルなどに比べて少ないこと、さらには、夜の引けが早くてファストファッションのショッピングのピークタイムである夕刻から夜にかけての客数がもの足りないなどのマーケット事情があったものと思われる。賃料の高さもネックになった。今後は、渋谷店や新宿店などの近隣店舗やECなどへと誘導することになりそうだ。
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