浜松市は三日から、ふるさと納税の返礼品を大幅にリニューアルする。総務省の通知を受け、昨年の寄付金額の三分の一を占めた楽器を返礼品から除外する一方で、「出世の街 浜松」を満喫するホテル宿泊券や、市内の医療機関で利用できる人間ドックのプランなどを新たに追加する。

 本年度の市への申込額は、八月末現在で三億九千七百五十万円で、前年同期比の三倍以上となっている。市は本年度に十五億円の寄付を見込んでいるが、楽器廃止の影響は避けられず、新規返礼品の開発を進めてきた。

 三日からは新たに、北区細江町の国民宿舎「奥浜名湖」のペア宿泊券(寄付額八万円以上)や、浜北区根堅の県立森林公園「森の家」(六万円以上)のペア宿泊券などを用意。さらに、中区住吉の「聖隷健康診断センター」の人間ドック(十五万〜三十万円以上)も新設した。

 市は現在、ポータルサイトの「ふるさとチョイス」と「さとふる」と契約しているが、新たなサイトとも交渉を進めている。市観光・シティプロモーション課の担当者は「楽器はなくなったが魅力的なラインアップをそろえ、全国に応援してもらえるよう努力していく」と話した。
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