厚生労働省が制作した働き方を支援するアニメが物議を醸している。「フリーターに対する偏見だ」などと批判する若者も出ている。

40代女性:「実態がよく分かるには良いのかなと思います」
大学2年生:「偏見があるなと思います」

街の人たちが賛否を投げ掛けているのは、厚労省が制作した若者の働き方を支援するアニメ。主人公はフリーター生活を送る若者なのだが…。

(コンビニで働く)主人公:「583円です」

利用客:「いくら?583円ね。ちょうどあるでしょ」

勤務先の上司:「島本君、お客様に向かって今の態度はないんじゃないか」

(コンビニで働く)主人公:「別に何もしてないですけど」

勤務先の上司:「金額はしっかり聞こえるように言って。あいさつも忘れずにしないと。仕事なんだからさ、頼むよ」

仕事としての自覚が足りないんじゃないのかと指摘されるフリーターの主人公。さらに、フリーターの将来像を描くシーンでは正社員と比較され…。

フリーター編(30歳):「新しい店長が俺より年下だって?ショック…」

正社員編(30歳):「係長に昇進したぞ。仕事は忙しいけどやりがいも出てきた」

フリーター編(40歳):「もう40歳。そろそろ落ち着こうかな。でも就職先、なかなか見つからないな」

正社員編(40歳):「部長に昇進。部下も増えて仕事も充実」

順風満帆の正社員に対して、フリーターは悲哀ばかりが浮き彫りになる展開に疑問の声も。そして、フリーターと正社員の将来像の比較。最終的には…。

フリーター編(60歳):「高校生のアルバイトと時給が100円も変わらないなんて」

正社員編(60歳):「会社を定年退職。第2の人生を計画中」

もちろん、安定した仕事に就職することの大切さがよく分かるとこのアニメに好感を持つ人も少なくない。アニメを作成した厚労省は誰もがその意志や能力、個々の事情に応じた働き方を選択できる社会を目指していて、今後の働き方や将来の進路を考え、就職支援機関を活用頂く一つのきっかけとなればという思いで作成したとしている。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000110913.html