https://hdk-prod-static-contents.s3.amazonaws.com/uploads/images/paragraphs/38782/c68e4051-ada0-48b0-9622-21bdf49800a9.jpg
今年に入ってから40倍もの値上がりをした仮想通貨ビットコイン。

今や主婦の方もビットコインの運用をしているが、“現代の魔法使い”の異名を取る筑波大学学長補佐・助教の落合陽一さんは、どうやってビットコインを運用しているのだろうか。

落合流の仮想通貨運用術と仮想通貨の未来を、NewsPicks佐々木編集長が聞き出す。
https://hdk-prod-static-contents.s3.amazonaws.com/uploads/images/paragraphs/38774/4eaa96fa-7a62-429d-843d-f231850186e3.jpg

佐々木:
ビットコイン、仮想通貨はこれだけ注目されているのは何故なんでしょうか?

落合:
ミサイルが飛んでいたりしますからね。恐怖指数との連関があったりするので、やはり物として存在するお金よりも、しかも特定の国に依存しないで、アジア同士のようにお金とお金を交換するのが面倒くさくないし、手数料もかからないし、そういう時に、仮想通貨に変えておこうというのは当然の反応だと思いますね。

佐々木:
ビットコインの価格の推移と恐怖指数が関連しているんですか?

落合:
恐怖指数が上がるとビットコインが上がる形になっています。よくあるんですけどね。

佐々木:
これ凄く印象的ですよね。ビットコインが急激に上がっています。

落合:
あんな風に恐怖が上がっているわけじゃないですよ。あれはバブルになっているだけなので上がっているんですけど、ただ日や週で見てみると関連しているんで面白いなと思いますね。

佐々木:
北朝鮮のニュースとかが流れると上がっていきますよね。

落合:
ただ、一日すると上りも下りもボルテージが高い通貨だと皆わかっているので、足し合わせるととんとんになっていたりするんですけど。ただどこで下がるかということはなんとなくわかるようにはなりますね。

佐々木:
国家への信頼が揺らいでいるからこその仮想通貨ブームとも言えるんですか?

落合:
一つはそうですし、もう一つは単純にいうと中国のマイナーたちが頑張っていてそれに対して我々アジアでどうしていくかということと、新しい投機対象としてブロックチェーンはどうなの?っていうのがあると思います。

例えばイーサリアム(仮想通貨の一つ)に投資が集まっていたりして、新しい投機対象として行われているところなんじゃないですかね。

中略
視聴者からの質問:
実際の通貨を駆逐することはあり得るんですすか?

落合:
ないでしょうね。
ただ、僕の中ではリーズナブルな選択肢として“円コイン”はありなんですよ。
つまり、今あるいわゆる国家が作っている法定通貨を“円コイン”に変えていくような使い方はありだと思っていて、例えばエストニアがICO(Inicial Coin Offering=仮想通貨を使った資金調達)をするとか、エストコインを発行すると言っているんですけど、そういうことをすることは僕は正しいと思っていますね。

佐々木:
仮想通貨がたくさんあると思いますがどういう風に選んでいますか?

落合:
2つ投資分析はあって、例えばテクニカル分析をするとかファンダメンタル分析をするとかあるじゃないですか。テクニカルチャートを見るということは一つ指針にはなりますけど、その仮想通貨にどういう機能があってどういう採掘・マイニングがされているかだったり、逆に言うとどういうプロジェクトが後ろで走っているのかをまず観察します。

それに対して市場で妙に値動きが少なかったり、値が上がっていたり、他の通貨からここに流れてくるんじゃないかということを見越して買っておくとかはよくやりますね。

佐々木:
いつもどれくらい投資しています?何種類くらいですか?

落合:
僕同時に見れる範囲は4種類くらいなんで、それ以上は投資しないことにしています。
https://www.houdoukyoku.jp/posts/17554