生は岐路の連続。最良の選択でチャンスを呼び込むためには、自身と深く対話し、自分の中の価値観をつくり変革していくことが重要である。この連載は、岐路に立つ人々に出井伸之が送る人生のナビゲーション。アルファベット順にキーワードを掲げ、出井流のHOW TOを伝授する。

今回は、B=Business Modelについて(以下、出井伸之氏談)。

日本のビジネスモデルは、1990年代から大きな変化がないとも言われている。

確かに、インターネットの登場が一部でビジネスの流れを変えた。しかし、日本の企業を見ていると、社会を支配するルールそのものが変化していることに気づいていないか、あるいはそれに気づいていない”ふり”をしているように思われる。今でも日本で上位にあるのは、戦後に規格品の量産で世界に勝利したものづくり企業ばかりだ。

ビジネスモデルの変化の歴史を紐解くと、最たる変化は馬車から自動車への移行だった。エネルギーがビジネスモデルに変化をもたらしたのだ。それに匹敵する変革を引き起こしたのが、1990年代のインターネットである。この変化をいち早くつかんだ米国では、GAFA (Google、Amazon、Facabook、Apple) をはじめ、ツイッターや、リンクトインなども併せて、プラットフォーム型と言われる企業が多数出現した。
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