ソニーは31日、ドイツのベルリンで開幕される「IFA 2017」においてウォークマンの新製品「NW-ZX300」を発表した。Signatureシリーズ「WM1」の高音質化技術や、4.4mm 5極のバランス出力を取り入れながら、コンパクトさも追求したミドルクラスモデル。10月に欧州で発売され、価格は約700ユーロ/600ポンド。

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 NW-ZX300の特徴は、最上位「WM1」シリーズで採用された、新開発の独自フルデジタルアンプ「S-Master HX」を採用している事。これにより、DSDのネイティブ再生を実現。さらに、ステレオミニのアンバランス出力に加え、4.4mm 5極のバランス出力も新たに装備した。

なお、新S-Master HXの基板との接続には、高音質はんだを使用している。

 内蔵のストレージメモリはZX100の128GBから、ZX300は64GBへと減った。しかし、microSDカードスロットは備えており、128GBまでのカードが利用可能。

 DSDのネイティブ再生は11.2MHzまで対応。PCMも、ZX100は192kHz/24bitまでだったが、ZX300では384kHz/32bitまで再生できる。また、新たにMQAの再生も可能になった。

 ジッタ低減のため、2つの独立した水晶発振器を搭載。基板上でデジタルブロックを分離する事で、ノイズを低減しているほか、シャーシはWM1Aと同様に、抵抗値の低いアルミニウムシャーシを採用。FTCAP(導電性ポリマーアルミソリッドコンデンサ)と新しいフィルムコンデンサを使い、高音質化を図っている。

 新たにUSB DAC機能も搭載。PCのサウンドをウォークマンから高音質で楽しむこともできる。

 Bluetoothにも対応。LDACに加え、aptX HDコーデックも新たにサポートしている。
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