ビットコイン、初の4000ドル台 騒動収束で資金流入
2017/8/13 18:47

 代表的な仮想通貨ビットコインの価格が13日未明、初めて4000ドルを超えた。分裂騒動が2日に収束したのを受け、個人投資家の資金流入が続いている。北朝鮮情勢の緊迫で株式や債券などで投資家のリスク回避の動きが強まり、代替資産であるビットコインに資金を移す動きも出ている。


 ビットコインは取引増加に伴う処理速度の改善策を巡り、意見が対立。分裂騒動が嫌気され、情報サイトの米コインデスクによると7月15日に一時2000ドルを割った。8月2日にビットコインから分かれる形で新通貨「ビットコインキャッシュ」が誕生し、騒動は収束した。

 分裂後もビットコインに大きな混乱がなかったことから買い安心感が広がり、「新たに取引に参加する人が増えている」(取引所を運営するリミックスポイントの小田玄紀社長)。足元の価格は7月15日から約2倍に上昇している。

 米朝関係の緊迫化が警戒され、株式市場などでリスク回避の動きが広がっている。「金と同様に無国籍通貨であるビットコインが逃避資金の受け皿になっている」(ビットバンクの広末紀之社長)との指摘もあった。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGD13H0R_T10C17A8NN1000/?dg=1&;nf=1