量的緩和の最大の弱点はテーパリング開始から資産縮小に移行するまで
実に4年近くの歳月を要したことだ

テーパリングは金融引き締めではない
あくまでも緩和拡大のペースを落としていく作業でしかない
緩和の拡大を停止し、更に何回かの利上げをして資産縮小に移行する
これで始めて金融の引き締めへ移行したことになる

世界的に資産インフレが起き始めているが
アメリカは引き締め方向ではあるがかなりペースが遅い
欧州と日本はまだまだ緩和拡大が止まっていない状態
世界的には当分はジャブジャブの資金供給がされ続ける

米欧日三大経済圏は資産インフレ起き始めても
金融引き締めには簡単には移行出来ない状態にある
危ないと思ってブレーキを踏もうにもブレーキは効かない状態

仮に日本が2%の物価上昇が起きたからと
簡単には金融政策のブレーキは踏めないのだ
ブレーキを踏んでも効き始めるのは4〜5年以上先のことになる
その間にクルマが止まらなくても知らないよというのが日本の異次元緩和