インフレになってから考えるって、日本の場合はもう遅いのよ。
なんでかっていうと、仮に物価が毎年2%上がりだすと、10年で22%上がる。
つまり日本国債の10年債を買った人は22%の大損をする。
だから、国債の価格は、すぐに22%下がるし、新規発行する国債は、
2%以下の利回りはまったく売れなくなる。
だから、もうその時点で政府の借金1000兆円のりば来は、20兆円まで
膨らみ、日本の税収が4-50兆円のうち、20兆円が利払いで消える。
しかも日銀が天文学的な規模で買いまくったから、日銀の中の国債は
暴落状態になり、日銀は債務超過になる。

一方、日本は年金の信頼がゼロだから、高齢者の大半は、老後の保険や
老後の生活費を貯金として溜め込んでいる。
それが1800兆円以上あるわけだが、この価値も、10年で20%減り、老後の
30年後には、価値が半分以下になる。
だから、物価上昇より銀行の金利が低ければ個人の資産は崩壊するし、老後の
生活も崩壊する。
もちろん、金利が上がるから銀行の金利も上がるだろうが、すぐに上がるわけじゃ
ないから、資産の海外流出も起こったり、わりと波乱になると思うよ。
なんせ、1000兆円の借金は、何をやっても減るわけじゃないから、インフレに
してお金の価値を減らすしか、やりようがないし、そうやってしまおうってのが
政府と日銀なんだから。