>>184
> @「これだけ増やしてもまだインフレに転じないほどデフレ圧力は高い、もっと増やすべき」
> A「これだけ増やしてもインフレに転じないという事は物価に与える影響は大きくない、量を目標とするのは辞めるべき」
> B「これだけ増やしてしまった以上、何か起きればタダでは済まない、日本は間もなく終わる」
>

1は限界があるからな。
たとえば、株の買い取りの緩和は、すでに日本の大企業の大部分で日銀が大株主に
なっちゃって、もう、株の制度自体を歪めだしてる。
国債を買い続けようとしたって、市中にある国債が買えるのは、せいぜいあと2年で
それ以降は札割れになる。

2は、結果として正しかったわけだが、日銀がそれを認めた視点で、株式は大暴落。
ドル円も緩和前の80円に戻り、企業の利益は壊滅。
日経平均は、2万円から、緩和前の8000円まで3年下げ続けるだろう。

3は、十分ありえる。
緩和失敗→金利上昇→日銀が債務超過→政府が大増税を迫られる→公共投資も
減少→ 金利上昇と大増税で不景気が爆発的 → 年金切り下げ → さらなる景気悪化
って、こういうシナリオになる可能性ってわりとあると思う。

なんせあと3年で、日本の65才以上の高齢者が3700万人よ。
税収も減るし、年金負担も医療負担も激増するし、消費も減るし、いいことが
まったくない。
これだけでも100年に一度の景気後退要因なのに、この対策をやってなさすぎ。

あと、みんなが忘れてるのが世界の経済がからむから、経済学者でも予想できない
ことがこれからガンガン起こるってことだからね。
たとえば、アジア通貨危機で、ロシアの国債が破綻したときには、ノーベル経済学者の
二人が、当時の金融工学の最先端の理論で、30万年に数回しかそんなことは
おこる可能性がない、って予想した。
それが、国から国へ危機が連鎖し簡単に起こってしまう。

日本のバブル崩壊にしろ、通貨危機にしろ、リーマンショックにしろ、みんな事前に
予測できてないことのほうが多かったってことを忘れちゃうんだよな。