ヤフーは1日、ジャパンネット銀行を連結子会社にすると発表した。同社はヤフーと三井住友銀行との共同出資会社で、2社が41.16%ずつを出資。いまはヤフーの持ち分法適用会社になっている。株式の移動はないが株主間の契約を変え、ヤフーが取締役の過半を派遣する。ヤフーは自社の電子商取引(EC)事業と決済サービスの連携を強化する。

 10月初旬のジャパンネット銀行の臨時株主総会を経て子会社化する。同行は2000年9月に設立。ヤフーは14年に出資比率を12.18%から41.16%に引き上げていた。ヤフーのネットオークションで、ジャパンネット銀の口座で決済すると手数料がただになるサービスなどを提供している。

 ヤフーは今春、ECと金融に関連する事業を統括する組織を設け、一段と連携を強める方針。ヤフーの宮坂学社長は7月末の決算説明会で「事業全体で見たエコシステム(経済圏)で収益をあげる」と語っていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF01H0H_R00C17A8EE9000/