>>105
もう かなり前だが英国人エコノミストが書いた「円の支配者」という日銀のことを書いた本があるが
過去 数十年間、貿易摩擦やバブル崩壊など為替に影響するイベントがある中でも
日銀マネタリーベースと 円ドル相場には明確な相関関係があるとグラフを示して書いてる。

長期的には人口減少など円安要因はある。
大前研一が解く「日本人は欲望を失った低欲望社会」となり、人口が変化なくても消費が低迷するとかで、当然輸入も減る。

でも短期的には、円高要因ばかり。
日銀金融緩和以外に、円安になる要素は
日本株を買う外人“投資屋”が 自分が日本株を売る時に より円安になってると困るから、空売りで先に株購入と同時に円売りをする「円売り売建てポジション」だけ。
これは逆回転すると急激な円高を招く。

日米間など外国との金利差による円安も 反応鈍い。というのはFRBなどの外国の金融当局も自国景気の指標の分析が正確にできないから。
また 日本の低金利に嫌気さして外債を買う主体の 生損保 信託・年金 投資信託なども、もう腹一杯 外債を持ってるから。

日本で大地震が起きたり、北朝鮮のミサイルが日本の領土に落ちても「有事のドル買い」は起きないだろう。
東日本大震災の超円高は、世界最大の債権国ゆえで、「日本は復興資金が要る。海外の資産を大量に売って円に換えるだろう」という思惑でなったし。