コニカミノルタは13日、スマートフォン(スマホ)のアプリと連携して体臭を測定できる装置を開発し、先行販売を始めたと発表した。3種類の臭いをかぎ分けて、スマホで結果をすぐに確認できる。臭いをかぎ分けてレベル付けできる技術は世界初という。先行販売の結果を見極めたうえで一般販売を検討する。

名称は「Kunkun body(クンクン ボティ)」。大阪工業大学と共同開発した技術を活用する。システムが自ら学ぶ「機械学習」を活用し、汗臭、加齢臭、ミドル脂臭をかぎ分けられるようにした。利用者は耳の後ろなどに装置を当てて、20秒ほど待つだけで、手持ちのスマホで結果を確認できる。臭いの種類別のほか、総合的な評価が可能。種類別では10段階、総合では最大100点までの点数で結果を示し、対策も提示する。

 サイバーエージェント・クラウドファンディング(東京・渋谷)のインターネット経由で資金を募るサイト「Makuake(マクアケ)」で13日から先行販売を始めた。先着200人に対しては、25%引きの2万2500円(税込み)で提供する。

 都内で記者会見したコニカミノルタで新規事業を手がけるビジネスイノベーションセンター(BIC)ジャパンの甲田大介氏は「新しいエチケットとして提供できる」と語った。コニカミノルタは2014年に、新規事業の創出を目指してBICを立ち上げていた。日本のほか、米国や英国など5カ所に拠点がある。現在、約100個のプロジェクトが進行中という。
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