過去13年間に900余りの株式推奨を行ってきたスタンドポイント・リサーチのロニー・モアス氏が仮想通貨ビットコインの領域に進出し始めた。

モアス氏は5日に顧客向けリポートで、ビットコインが来年には今の2倍の5000ドル(約56万6000円)に値上がりし、10年後には2万5000ー5万ドルに達するとの見方を示した。同氏はまた、コインベース・ドット・コムの口座でライトコインとビットコイン、イーサリアムを「少し」購入したことも明らかにした。
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これまで仮想通貨に関わっていなかった株式投資家がここにきて、長期的上昇を見てきたビットコイン・ファンと共に分析や投資をし始めているのは、ビットコインなどのブロックチェーン資産を巡る熱狂の証しだ。

モアス氏は「流通量は2100万ビットコインに限られている。通貨や他の投資商品への信頼が悪化するつれ、世界はその2100万ビットコインを取り合うだろう」と指摘。「現金や債券、株、金に配分されている資金の1%が仮想通貨に配分されることをほぼ疑わない」と述べた。

ビットコインは今年、採用拡大や機関投資家がブロックチェーン技術を一段と支持していることなどを背景に、価格が2倍強に上昇し一時は3000ドルを付けたが、5日には一時2544.40ドルに下げた。

モアス氏は「短期的なバブルの可能性を少しだけ懸念している」と述べた上で、長期的には3桁のリターンを記録する可能性があると予想した。同氏は顧客にビットコインに関するコメントは情報提供の目的で行っており、投資の助言や推奨として受け止めるべきではないと指摘した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-06/OSNAXC6TTDSJ01