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2017/6/26 22:03

 沖縄観光の外国人はほぼ半数が個人旅行に――。沖縄県が発表した2016年度外国人観光客実態調査によると、空路に占める個別手配の割合と、クルーズ船による海路客で下船後に個人行動する割合がともに5割前後に上昇した。リピーターも増えている。目の肥えた個人客が増えるなか、関連する事業者も従来より多彩なサービスで応える必要が高まっている。

 調査は空路について那覇空港と新石垣空港で年6回、海路は那覇港で年6回実施。空路客2038人、海路客601人の回答をまとめた。沖縄旅行が2回目以上だった人は空路で17.4%、海路で24.9%とともに前回調査を上回った。

 空路客のうちツアーを利用せず個別手配で来た割合は前回比9.7ポイント高い51.3%。特に韓国が66%と高かった。海路客で下船後にバスツアーでなく個人行動で観光した割合は23.6ポイント高い46%だった。

 空路客1人当たりの消費額は費目別に土産物費(2万7223円)、宿泊費(2万4594円)、飲食費(2万1396円)の順に多かった。中国の土産物費は5万6157円と全体平均の2倍以上だった。

 購入率の高い品目は菓子類(77.9%)、医薬品・健康グッズ(60.2%)、化粧品・香水(50.3%)だった。

 沖縄旅行に対する満足度(大変満足、満足、やや満足の合計)は空路客が95%、海路客が92.5%と高水準だった。